▼目次
2. プレオルソと床矯正「どう組み合わせるか」が重要な理由
3. プレオルソと床矯正が得意とする歯並びのタイプ
4. 横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科の矯正治療
子どもの歯並びや噛み合わせの悩みに対して、早期に始める「予防的な矯正治療」が注目されています。なかでも「プレオルソ」と「床矯正」は、取り外しができる装置を使った小児矯正の代表的な方法といえます。しかし、両者の違いや適したタイミング、治療の目的を十分に理解しておかないと、「どちらを選べばいいの？」と迷ってしまう保護者の方も少なくありません。今回は、マウスピース矯正「プレオルソ」と「床矯正」の違いや選び方のポイントについて、横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科が解説します。
1. 目的が異なるプレオルソと床矯正の基本
マウスピース矯正「プレオルソ」と「床矯正」は、どちらも子どもの成長期に適した取り外し可能な矯正装置ですが、それぞれの目的や働きには大きな違いがあります。
①プレオルソの目的
プレオルソは、柔らかい素材のマウスピース型装置を使用し、舌や唇、頬などの筋肉を正しい位置へ導くことを目的とします。これにより、口呼吸や悪習癖の改善、顎の発達のサポートが期待されます。
➁床矯正の目的
床矯正では、ネジ付きのプラスチック製の装置を使って、歯列の幅を少しずつ広げます。顎が小さく、歯が並ぶスペースが足りない場合に適しており、永久歯が生える準備を整えるのに役立つことがあります。
➂装置の構造と使い方の違い
プレオルソは主に就寝時と日中1時間程度の装着が必要とされています。一方、床矯正は原則として日中も含めて長時間の装着が求められ、ネジの調整も定期的に行うことがあります。
④対象年齢の違い
プレオルソは5歳前後の早い時期から使用できる場合があり、習癖の修正が重視されます。一方、床矯正は永久歯への生え変わりが始まる6歳頃から適応でき、歯列の拡大に重点を置くことが多い傾向があります。
プレオルソと床矯正は、目的と治療のアプローチが異なるため、子どもの成長段階や課題に応じて適切に使い分けることが大切です。
2. プレオルソと床矯正「どう組み合わせるか」が重要な理由
子どもの矯正では、どちらか一方だけでなく、プレオルソと床矯正を組み合わせることがあります。それぞれの得意分野を活かし、段階的に治療を進めることが理想とされています。
①治療のスタートはプレオルソからが多い
成長初期の5〜8歳頃は、口呼吸・舌癖・口元の筋肉バランスなどの機能面のトレーニングが必要になることがあります。プレオルソはこの時期に適しており、呼吸や発音の改善にもつながることがあります。
②その後に床矯正で歯列を広げることがある
プレオルソで筋機能を整えた後、6〜9歳頃を目安に床矯正を導入することがあります。顎の幅が足りない場合や、永久歯が生えるスペースが不足している場合に有効です。
➂早期にプレオルソを使うと床矯正の効果が高まりやすい
プレオルソで口周りの筋肉が正しく働くようになると、顎の成長も促されやすくなります。結果的に、床矯正による拡大処置の効果が出やすくなります。
④両者を組み合わせることで長期的な安定が期待できる
単独の装置では改善が難しい場合でも、プレオルソと床矯正を順序立てて使うことで、成長に応じた自然な歯列と噛み合わせを目指しやすくなります。
プレオルソと床矯正はそれぞれ単体で使われることもありますが、成長の流れに合わせて適切に組み合わせることで、より効果的な治療につながるとされています。
3. プレオルソと床矯正が得意とする歯並びのタイプ
子どもの歯並びや噛み合わせの悩みは多様で、プレオルソと床矯正はそれぞれ得意とする歯並びのタイプが異なります。子どもの状態や症状に応じた適切な判断が重要です。
①プレオルソは「前歯の噛み合わせや開咬」に対応
舌や唇、顎の動きを整えることで、前歯が噛み合わない「開咬」や、下顎が前に出る「反対咬合」などの不正咬合に働きかけるとされています。呼吸や姿勢の改善にもつながりやすいのが特徴です。
➁床矯正は「歯列のデコボコやスペース不足」に対応
歯が並ぶスペースが狭い「叢生」や、歯列全体が小さいケースに有効とされています。装置のネジを少しずつ回して歯列を拡げ、将来の永久歯に十分なスペースを確保しやすくなります。
➂筋機能と骨格の両方を考慮
見た目の歯並びだけでなく、口呼吸・舌癖・頬の筋肉の使い方なども確認し、筋機能の異常があればプレオルソが優先されることがあります。
④適応が重なる場合は段階的に進めることが多い
両装置が必要なケースでは、プレオルソで筋機能を整えた後、床矯正でスペースを拡げる順番で治療を進める傾向があります。
⑤成長による変化も見据えることが大切
乳歯では整って見えても、永久歯の萌出によって問題が生じることもあります。将来的な顎の成長も踏まえた判断が必要です。
マウスピース矯正「プレオルソ」と「床矯正」は、それぞれ異なる役割を持つ装置です。歯並びや口周りの機能を的確に把握し、より適した治療法を選択することが大切です。
4. 横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科の矯正治療
横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科では、透明なマウスピース型矯正「インビザライン」や「エンジェルアライナー」など、患者さんのライフスタイルや歯並びに合わせた矯正治療を行っています。院長自身も子どもの頃に矯正を経験しており、その体験をもとに、痛みや見た目、通院の不安に寄り添った治療プランをご提案します。スタッフ全員が子育て経験者のため、お子さんの矯正や親御さんのサポートにも柔軟に対応しています。
【横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科の矯正治療の特徴】
当院の矯正歯科治療のポイント①：3Dシミュレーションで「見える」治療計画
治療開始前に歯の動きを3Dで確認できるシミュレーションを導入。納得して矯正治療を進めていただけるよう、矯正後の歯並びを事前に共有いたします。
当院の矯正歯科治療のポイント②：院長の矯正経験を生かした丁寧なカウンセリング
院長自身が矯正歯科治療の経験者だからこそ、患者さんの気持ちを理解しながら、痛みや見た目の悩みに配慮した最適なプランを提案いたします。
当院の矯正歯科治療のポイント③：子育て経験のあるスタッフによるサポートで通いやすい矯正歯科治療
スタッフ全員が子育て経験を持ち、親御さんの気持ちを理解したうえで対応します。学校や習い事との両立など、生活スタイルに合わせた矯正スケジュールもご相談いただけます。また、荏田ファミリー歯科・矯正歯科は、東急田園都市線「江田駅」東口から徒歩7分。駐車場は8台分完備。青葉区・都筑区はもちろん、横浜市内や都内などにお住まいの方がお仕事や学校などで忙しい方でも通いやすいよう、土曜はもちろん、日曜午前も診療、オンラインでも矯正相談を受け付けております（夜間なども対応可能）。
当院の矯正歯科治療のポイント④：むし歯治療・予防・ホワイトニングまでトータル対応
矯正中のむし歯治療や、そもそもむし歯にならないための予防ケア、ホワイトニングまで一貫して行えるのが当院の特徴です。矯正と同時にお口全体の健康と美しさをサポートします。
矯正治療は長い期間をかけて行うため、信頼できる歯医者選びが大切です。横浜市青葉区で矯正歯科治療をご検討中の方は、ぜひ荏田ファミリー歯科・矯正歯科の無料相談をご利用ください。
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まとめ
マウスピース矯正の一種であるプレオルソと、顎の拡大を目的とする床矯正は、治療の目的やタイミングが異なる矯正方法です。口呼吸や悪習癖がある子どもにはプレオルソ、歯並びのスペース不足には床矯正と、それぞれの特徴を理解したうえで使い分けることが大切です。必要に応じて両方を組み合わせることで、より効果的に歯並びや噛み合わせを整えやすくなります。
子どものマウスピース矯正についてお悩みの方は横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科までお問い合わせください。
鹿児島大学卒業
新潟大学大学院にて歯学博士（歯科矯正学）取得