マウスピース矯正のデンタルモニタリングとは?適応症例とメリットや注意点

▼目次

マウスピース矯正は、装置が目立ちにくく、取り外しができる矯正方法として注目されています。そんなマウスピース矯正と併用されることがあるのが「デンタルモニタリング」というシステムです。スマートフォンや専用機器を使って自宅から歯並びの状態を記録・送信し、歯科医師が遠隔でチェックすることができる仕組みです。通院の負担を軽減できる点が特徴ですが、すべての方に適しているわけではなく、注意点もあります。
今回は、デンタルモニタリングの基本情報とメリット、注意点、向いている症例について解説します。

1. マウスピース矯正で使われるデンタルモニタリングとは

デンタルモニタリングは、スマートフォンと専用の撮影装置を使って、自宅でお口の中の写真を撮影し、そのデータを歯医者に送ることができるシステムです。マウスピース矯正と一緒に使われることが多く、通院しなくても歯並びの変化を遠隔でチェックしてもらえるのが特徴です。忙しくてなかなか通えない方や、経過をこまめに確認したい方にとって便利なツールとして注目されています。

①自宅で歯並びを撮影・送信

専用のスキャンボックスとスマートフォンを使い、決められた頻度で歯並びの写真を撮影します。撮影は、アプリの案内に従って行うため、操作に慣れれば自宅でも手軽に記録することが可能です。

②歯科医師が遠隔でチェック

送られた画像データをもとに、マウスピースの装着状況や歯の動きなどを歯科医師が確認します。問題がなければそのまま矯正を継続し、必要に応じて来院の案内がされることもあります。

③通院の頻度を抑えることができる可能性がある

通常の矯正治療では、経過を確認するために数週間ごとに歯医者へ通う必要がある場合が多いですが、デンタルモニタリングを活用することで、通院の間隔を調整できるケースもあります。忙しくてなかなか通院の時間がとれない方にとっては、こうした仕組みが役立つかもしれません。

④治療の進行が見える化される

撮影データはアプリ上に保存されるため、自分自身でも歯並びの変化を確認することができます。治療が目に見える形で進むことで、モチベーション維持にもつながるとされています。

このように、デンタルモニタリングはマウスピース矯正における治療の管理を補助し、通院や治療経過の確認をより柔軟に行える可能性のある仕組みです。歯科医師の指導のもと、正しく活用することが大切です。
 
 

2. デンタルモニタリングを取り入れたマウスピース矯正のメリットと注意点

デンタルモニタリングは、マウスピース矯正の利便性を高める補助的なシステムとして活用されています。通院の負担を減らしつつ、治療の精度を保つ目的で導入されることが多く、使い方によっては多くのメリットが得られるとされています。一方で、使用にあたっては事前に確認しておくべき注意点もあります。

<メリット>

①通院回数を減らせる可能性がある

定期的な撮影とアプリでの送信により、歯科医師が遠隔で状態を確認することができます。状況によっては来院の間隔が長めにすることもできるかもしれません。仕事や学業で忙しい方や遠方に住んでいる方にとって、通院の負担を軽減できるでしょう。

②治療の進行をこまめにチェックできる

送信された画像は歯科医師が確認するため、マウスピースの装着状態や歯の動きに問題があれば早期対応しやすくなります。矯正の流れが順調かどうか、都度確認できる点は安心材料のひとつです。

③歯並びの変化を実感しやすくなる

撮影データはアプリ内に保存され、前後の比較がしやすくなります。治療の進行が可視化されることで、患者のモチベーション維持につながるでしょう。

<注意点>

①操作に慣れるまで時間がかかることがある

撮影はスマートフォンとスキャン装置を使用するため、初めはうまく撮れないこともあります。アプリの使い方や撮影の角度などを習得するには慣れが必要です。

②すべての症例で適応できるわけではない

デンタルモニタリングは、軽度から中等度の歯並びの矯正で活用されることが多いです。骨格的な問題や精密な調整が必要な症例では、通院による診察が優先されることがあります。導入の可否は、歯科医師の判断が必要です。

③通信環境や機器の管理が求められる

インターネット環境やスマートフォンの機種によっては、撮影や送信がスムーズにできないこともあります。撮影データが正しく送られなければ、正確な診断につながらないこともあるため、安定した通信環境の確保が大切です。

デンタルモニタリングは、マウスピース矯正を効率よく管理するための有効な手段のひとつです。すべてのケースに適用できるわけではありませんが、活用方法を理解したうえで適切に使うことで、治療の負担を抑えながら進めていけるようになるでしょう。
 
 

3. デンタルモニタリングはどんな人に向いている?

デンタルモニタリングは便利なサポートツールですが、すべての矯正治療に適しているわけではありません。導入が検討されるのは、次のような条件にあてはまる症例であることが多いです。

①複雑な症状でお困りの方

難症例こそデンタルモニタリングが望ましいです。アライナー1枚ごとにAIとドクターが写真を確認するため、微細な異常も早期に把握し、治療精度を高めることが可能になります。

②マウスピース装着時間を自己管理できる方

マウスピース矯正では、決められた装着時間を守ることが大切です。デンタルモニタリングは、治療状況の記録と報告が必要になるため、自分で管理ができる方のほうが向いているでしょう。

③来院が難しい生活環境の方

通院が難しい方や遠方にお住まいの方でも、デンタルモニタリングを併用することで、通院の負担を軽減できる可能性があります。

④治療が順調に進んでいる方

すでに治療が始まっていて、大きな問題がなく進行している場合には、経過観察にデンタルモニタリングを用いることで、必要に応じて来院タイミングを調整することもあります。

一方で、複雑な咬み合わせの調整や、骨格に起因する不正咬合を伴うケースなどでは、直接の診察や精密な処置が必要になることが多いため、デンタルモニタリング適用外となることもあります。導入を希望する場合は、事前に歯科医師と相談し、症例に合っているかを確認することが大切です。
 
 

4. 横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科の矯正治療

横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科は、東急田園都市線「江田駅」東口徒歩7分の場所にある、青葉区・都筑区エリアに根ざした地域密着型の歯医者です。

①通いやすく、続けやすい診療体制・矯正をしながらの治療や予防も対応

荏田ファミリー歯科・矯正歯科は、東急田園都市線「江田駅」東口から徒歩7分。駐車場は8台分完備。青葉区・都筑区はもちろん、横浜市内や都内などにお住まいの方がお仕事や学校などで忙しい方でも通いやすいよう、土曜はもちろん、日曜も診療、オンラインでも矯正相談を受け付けております(夜間なども対応可能)。ベビーカーや車イスをご利用の方も安心して通院いただけるよう、院内はバリアフリー設計です。矯正しながらの治療や矯正治療中にできる限り虫歯にならないよう予防歯科的治療にも力を入れています。

②丁寧なカウンセリングと精密な診査

矯正治療は長期間にわたるため、不安や疑問をしっかり解消したうえで治療に臨んでいただけるよう、治療前のカウンセリングを重視しています。必要に応じてCTや口腔内スキャナーなどの機器を用いて、歯や顎の状態を詳細に確認し、治療内容・期間・費用について丁寧にご説明いたします。

③さまざまな矯正方法に対応

当院では、目立ちにくいマウスピース型矯正装置(インビザライン・エンジェルアライナー)をはじめ、ワイヤー矯正、部分矯正、小児矯正向けのプレオルソなど、複数の選択肢をご用意しています。患者さんのご希望やライフスタイルに応じて、適切な矯正プランをご提案いたします。

歯並びや噛み合わせのお悩みは年齢を問わずご相談いただけます。
まずは初回カウンセリングにて、お口の状態を確認し、治療の選択肢をご案内いたします。矯正治療に関する疑問や不安にも丁寧にお応えしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
 
 

まとめ

デンタルモニタリングは、マウスピース矯正の治療をよりスムーズに進めるためのサポートツールとして注目されています。通院頻度を抑えながら治療の経過を確認できる点は、多忙な方にとってメリットになることがあります。また、難症例にはデンタルモニタリングが適しています。アライナーごとにAIとドクターが写真を確認し、わずかな異常も早期に発見できるため、治療精度が向上します。ただし、すべての症例に適しているわけではないため、事前の相談と適切な判断が大切です。

横浜市青葉区周辺でマウスピース矯正やデンタルモニタリングについてお考えの方は、荏田ファミリー歯科・矯正歯科までご相談ください。

 

監修:荏田ファミリー歯科・矯正歯科 院長 八幡 誠
経歴:

鹿児島大学卒業
新潟大学大学院にて歯学博士(歯科矯正学)取得

取得資格:

インビザライン プラチナエリート ドクター
※インビザラインでの症例数が年間101~150症例のドクターにのみ与えられる認定です。

This entry was posted in マウスピース, 矯正. Bookmark the permalink.