ワイヤー矯正中の汚れ・着色・黄ばみはどう落とす?正しい落とし方を解説

▼目次

ワイヤー矯正は、歯並びを整える代表的な方法のひとつです。ただし、装置をつけている間は口腔内に汚れが溜まりやすく、歯の着色や黄ばみが気になることもあります。特にワイヤーやブラケットの周りは歯ブラシが届きにくく、いつもより丁寧なケアが必要です。汚れを放置すると、むし歯や歯ぐきの炎症につながることもあります。

今回は、ワイヤー矯正中の汚れ・着色・黄ばみの原因と落とし方、日常でできる対策を解説します。

1. ワイヤー矯正中に汚れ・着色・黄ばみがつきやすい理由

矯正装置をつけていると、歯に汚れや着色、黄ばみが残りやすくなります。その主な理由は次の通りです。

①ワイヤーやブラケットの周りが磨きにくい

ワイヤー矯正では歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな器具を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かします。この構造は細かい隙間が多く、歯ブラシの毛先が届きにくいため、食べかすやプラーク(歯垢)が残りやすくなります。

➁食べ物の色素が残りやすい

カレーやコーヒー、紅茶、ワインなどの色素が強い食品は、矯正装置や歯の表面に着色として残ることがあります。装置の金属や接着部分は表面が凹凸しているため、色素が付着しやすい特徴があります。

➂プラークの蓄積による黄ばみ

磨き残しがあると、プラークが硬くなって歯石になることがあります。歯石は黄ばみの原因になるだけでなく、歯ぐきの炎症を引き起こすこともあります。矯正中は歯石ができやすいため、特に注意が必要です。

④唾液の自浄作用が低下しやすい

矯正装置があると、唾液が歯の表面に行き渡りにくくなります。本来、唾液には食べかすを洗い流す役割がありますが、その働きが弱まることで汚れが残りやすくなります。

⑤矯正治療が長期間に及ぶことによる影響

ワイヤー矯正は、一般的に1年半~3年ほど続くとされています。その間、毎日の歯磨きが不十分だと汚れが少しずつ蓄積し、目立つ着色や黄ばみにつながることがあります。

 
ワイヤー矯正中は装置があることで口腔内の清掃が難しくなり、着色や黄ばみが起こりやすい状態です。だからこそ、普段以上に丁寧なケアが求められます。
 
 

2. ワイヤー矯正中の汚れ・着色・黄ばみの落とし方とケア方法

装置をつけている間の汚れや黄ばみ、着色は、自己流で無理に落とすと歯や装置を傷つけることがあります。そのため、正しい方法でケアすることが大切です。ここからは、ワイヤー矯正中の汚れ・着色・黄ばみの落とし方と日常のケア方法について解説します。

①専用ブラシを使った歯磨き

通常の歯ブラシだけでは磨き残しが出やすいため、矯正用の歯ブラシやタフトブラシ、歯間ブラシを併用しましょう。ブラケットの上下を小刻みに動かして磨くことで、汚れを除去しやすくなります。

②着色汚れに対応した歯磨き粉の使用

ステイン除去用の歯磨き粉を取り入れるのも一つの方法です。ただし、研磨剤が強すぎるものは歯や装置を傷つける可能性があるため、歯医者で相談のうえ選ぶとよいでしょう。

③デンタルフロスやマウスウォッシュの活用

ワイヤーがあると通常のフロスは通しにくいですが、専用スレッダーを使うと歯間の掃除もしやすくなります。さらに、マウスウォッシュを併用すると、口腔内全体を清潔に保ちやすくなります。

④歯医者でのクリーニング

家庭でのケアだけでは落としきれない着色や歯石は、歯医者での定期的なクリーニングで取り除ける場合があります。ワイヤー矯正中も、3~4か月ごとの通院時に専門的なクリーニングを受けると効果的です。

 
ワイヤー矯正中の汚れの付着は完全に防ぐことは難しいですが、毎日のセルフケアと定期的な歯医者でのクリーニングを組み合わせることで、清潔な状態を維持しやすくなります。
 
 

3. ワイヤー矯正中の汚れ・着色・黄ばみを防ぐために日常生活で気をつけたいこと

ワイヤー矯正中の汚れや黄ばみは、日常のちょっとした工夫で予防できる場合があります。以下のポイントを意識すると、歯と装置をより清潔に保ちやすくなります。

①色素の強い飲食物を控える

カレーやコーヒー、紅茶、赤ワインなどは着色の代表的な原因とされています。摂取する場合は、飲食後すぐにうがいをするか、可能であれば歯を磨くようにしましょう。

➁間食を減らす

食事の回数が増えるとその分汚れが残りやすくなります。間食は控えめにし、食べる場合は時間を決めると、口腔内を清潔に保ちやすくなります。

③水をこまめに飲む

糖分や酸を含む飲み物は、歯の着色やむし歯のリスクを高めることがあります。日常的には水を選ぶことで、口腔内を自然に洗い流す効果も期待できます。

④喫煙を避ける

たばこのヤニは着色汚れの大きな原因とされており、矯正装置にも付着しやすくなります。禁煙は着色防止だけでなく、口腔内全体の健康維持にもつながると言われています。

⑤就寝前の丁寧なケア

寝ている間は唾液の分泌が減少しやすいため、汚れが残っているとむし歯や着色のリスクが高まることがあります。就寝前は時間をかけて丁寧に磨き、デンタルフロスやマウスウォッシュも活用しましょう。

 
ワイヤー矯正中は、少しの心がけで口腔内の環境を大きく改善できる可能性があります。毎日の習慣を整えることが、着色を防ぎ、治療をスムーズに進めるための大切なポイントです。

 

4. 横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科の矯正治療

横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科は、東急田園都市線「江田駅」東口徒歩7分の場所にある、青葉区・都筑区エリアに根ざした地域密着型の歯医者です。

①通いやすく、続けやすい診療体制・矯正をしながらの治療や予防も対応

荏田ファミリー歯科・矯正歯科は、東急田園都市線「江田駅」東口から徒歩7分。駐車場は8台分完備。青葉区・都筑区はもちろん、横浜市内や都内などにお住まいの方がお仕事や学校などで忙しい方でも通いやすいよう、土曜はもちろん、日曜も診療、オンラインでも矯正相談を受け付けております(夜間なども対応可能)。ベビーカーや車イスをご利用の方も安心して通院いただけるよう、院内はバリアフリー設計です。矯正しながらの治療や矯正治療中にできる限り虫歯にならないよう予防歯科的治療にも力を入れています。

②丁寧なカウンセリングと精密な診査

矯正治療は長期間にわたるため、不安や疑問をしっかり解消したうえで治療に臨んでいただけるよう、治療前のカウンセリングを重視しています。必要に応じてCTや口腔内スキャナーなどの機器を用いて、歯や顎の状態を詳細に確認し、治療内容・期間・費用について丁寧にご説明いたします。

③さまざまな矯正方法に対応

当院では、目立ちにくいマウスピース型矯正装置(インビザライン・エンジェルアライナー)をはじめ、ワイヤー矯正、部分矯正、小児矯正向けのプレオルソなど、複数の選択肢をご用意しています。患者さんのご希望やライフスタイルに応じて、適切な矯正プランをご提案いたします。

歯並びや噛み合わせのお悩みは年齢を問わずご相談いただけます。
まずは初回カウンセリングにて、お口の状態を確認し、治療の選択肢をご案内いたします。矯正治療に関する疑問や不安にも丁寧にお応えしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
 
 

まとめ

ワイヤー矯正中は、装置の影響でどうしても汚れや黄ばみが起こりやすくなります。磨き残しが続くと、着色だけでなくむし歯や歯ぐきのトラブルにつながることもあります。
セルフケアでは、矯正用の歯ブラシやデンタルフロス、マウスウォッシュを取り入れることが大切です。また、定期的に歯医者でクリーニングを受けることや、食事や生活習慣を工夫することで、着色の予防にもつながるでしょう。
 
ワイヤー矯正中の汚れや着色、黄ばみにお悩みの方は、横浜市青葉区の歯医者 荏田ファミリー歯科・矯正歯科までお問い合わせください。

 

監修:荏田ファミリー歯科・矯正歯科 院長 八幡 誠
経歴:

鹿児島大学卒業
新潟大学大学院にて歯学博士(歯科矯正学)取得

取得資格:

インビザライン プラチナエリート ドクター
※インビザラインでの症例数が年間101~150症例のドクターにのみ与えられる認定です。

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