▼目次
2. マウスピースによる部分矯正のメリット
3. マウスピースによる部分矯正のデメリット・注意点とリスク
4. 荏田ファミリー歯科・矯正歯科の矯正治療の特徴
歯並びの気になる部分だけを整えたいという希望から、「マウスピースによる部分矯正」に注目が集まっています。従来のワイヤー矯正と比べて、装置は透明な素材を使用し、取り外しもできるため、仕事や日常生活への影響が少ない点で検討されています。しかし、一部の歯だけを動かすという特性上、適応範囲が限られていたり、思っていたほど短期間で治療が終わらないケースもあるため、事前の正しい理解が不可欠です。
今回は、マウスピースによる部分矯正のメリット・デメリット、適応範囲、治療の注意点について詳しくご紹介します。
1.マウスピースによる部分矯正が対象となる歯並びと治療の流れ
マウスピースによる部分矯正とは、前歯や一部の歯並びだけを整える治療法で、全体の噛み合わせを変えるのではなく、一部を改善することを目的としています。
①対象となる歯並び
一般的に「前歯の軽度なズレ」や「前歯のすき間」、「前歯のねじれ」などが対象となります。歯科医師の判断により奥歯や噛み合わせに問題がある場合には、適応しないケースもあります。
➁適応条件
治療対象は、歯並びがある程度整っている状態で、噛み合わせに大きな問題がない方です。また、歯周病や虫歯がないことも前提条件になります。
➂治療の流れ
一般的に、1回目の来院では、口腔内の検査と写真撮影、必要に応じてレントゲン撮影を行います。その後、歯型を採取し、治療計画を立案します。患者さんごとの治療計画に基づいて複数枚のマウスピースが作製されます。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を動かします。治療終了後は、歯が元に戻らないよう「リテーナー（保定装置）」を使用します。
④通院と治療期間
一般的に1〜2か月に一度の通院で経過観察とマウスピースのチェックを行い、全体の治療期間は3か月〜1年程度が目安です。ただし、歯の状態によってはこれより長くなることもあります。
部分矯正は全体矯正と異なり、治療の自由度がやや制限されますが、限られた範囲の歯並び改善を希望する方にとって、選択肢の一つとなります。
2. マウスピースによる部分矯正のメリット
マウスピースによる部分矯正は、前歯など気になる一部だけを整える治療です。以下では、マウスピースによる部分矯正のメリットを解説します。
①痛みに配慮された設計
部分矯正は動かす歯の本数が少ないため、歯に加わる力も限定的です。そのため、矯正による痛みや違和感が比較的軽減されやすいというメリットがあります。
②通院頻度と治療期間が抑えられるケースも
部分矯正は対象が一部の歯に限られるため、通院が1〜2か月に1回程度で済み、治療期間も数か月〜1年以内に収まるケースも見られます。
③比較的費用を抑えられる
治療範囲が限られるため、費用が比較的少なく済むこともあります。とくに「前歯だけ」「すき間を少し整えたい」といった軽度の症例であれば、費用を抑えられるケースもあります。ただし、診断とアフターケアは丁寧に行う必要があります。
④必要な部分だけを効率的に整える
全体矯正は口腔内全体のバランスを整えるため、患者さんの希望に加えて機能面の調整が求められます。一方、部分矯正は「目立つ歯だけを整えたい」という審美的ニーズに対して、アプローチしやすい治療法です。
マウスピース部分矯正は、「そこだけ整えたい」という希望をかなえやすい一方、全体矯正と比べると機能面の調整には限界があります。そのため、治療前にどちらの矯正方法が適しているかをしっかりと診断することが非常に重要です。
3. マウスピースによる部分矯正のデメリット・注意点
マウスピースによる部分矯正は、目立ちにくく取り組みやすい治療法ですが、制限や注意点もあります。以下では、マウスピースによる部分矯正のデメリットを解説します。
①対応できる歯の範囲が限定的
部分矯正はその名の通り、「気になる前歯などの一部」に限定して歯を動かす治療です。一方、全体矯正では、奥歯の位置や噛み合わせも含めて口全体のバランスを整えるため、広範囲の歯並びの改善を目指します。奥歯のズレや顎の位置に問題がある場合、部分矯正が適応されないケースもあります。
➁治療ゴールが異なる
部分矯正は、一部を整えることに重点を置いた治療であり、噛み合わせ全体の機能改善は目的にしていません。見た目と噛み合わせの両方に問題がある方は、部分矯正を選ぶと「きれいに見えるのに噛みにくい」といった結果になる可能性があります。
➂自己管理が求められる点は共通
部分矯正も全体矯正も、マウスピースは1日20～22時間以上の装着が基本です。部分矯正は「軽い治療」と見られがちですが、実際には装着時間や自己管理の重要性は変わりません。
④部分矯正後に全体矯正が必要になるケースも
ごく稀に、部分矯正を行った後に他の歯並びや噛み合わせの不具合が生じ、結局全体矯正をやり直す必要が出てくることもあります。このような事態を防ぐためにも、事前に「部分矯正が本当に適応できるか」の診断が必要です。
部分矯正は「気になるところだけ直したい」という希望に応える治療ですが、治療の限界や制約があることを理解しておく必要があります。
4. 荏田ファミリー歯科・矯正歯科の矯正治療の特徴
①通いやすく、続けやすい診療体制・矯正をしながらの治療や予防も対応
荏田ファミリー歯科・矯正歯科は、東急田園都市線「江田駅」東口から徒歩7分。駐車場は8台分完備。青葉区・都筑区はもちろん、横浜市内や都内などにお住まいの方がお仕事や学校などで忙しい方でも通いやすいよう、土曜はもちろん、日曜も診療、オンラインでも矯正相談を受け付けております（夜間なども対応可能）。ベビーカーや車イスをご利用の方も安心して通院いただけるよう、院内はバリアフリー設計です。矯正しながらの治療や矯正治療中にできる限り虫歯にならないよう予防歯科的治療にも力を入れています。
②丁寧なカウンセリングと精密な診査
矯正治療は長期間にわたるため、不安や疑問をしっかり解消したうえで治療に臨んでいただけるよう、治療前のカウンセリングを重視しています。必要に応じてCTや口腔内スキャナーなどの機器を用いて、歯や顎の状態を詳細に確認し、治療内容・期間・費用について丁寧にご説明いたします。
③さまざまな矯正方法に対応
当院では、目立ちにくいマウスピース型矯正装置（インビザライン・エンジェルアライナー）をはじめ、ワイヤー矯正、部分矯正、小児矯正向けのプレオルソなど、複数の選択肢をご用意しています。患者さんのご希望やライフスタイルに応じて、適切な矯正プランをご提案いたします。
歯並びや噛み合わせのお悩みは年齢を問わずご相談いただけます。
まずは初回カウンセリングにて、お口の状態を確認し、治療の選択肢をご案内いたします。矯正治療に関する疑問や不安にも丁寧にお応えしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
マウスピースによる部分矯正は、前歯など限られた範囲を目立ちにくく整える治療法で、通院や装着管理がしやすいです。しかし歯並びの状態や噛み合わせによっては、部分矯正では対応しきれないケースもあるため、専門的な診断が不可欠です。
横浜市青葉区・都筑区周辺でマウスピースによる部分矯正をご検討中の方は、荏田ファミリー歯科・矯正歯科までお問い合わせください。
鹿児島大学卒業
新潟大学大学院にて歯学博士（歯科矯正学）取得
インビザライン プラチナエリート ドクター
※インビザラインでの症例数が年間101～150症例のドクターにのみ与えられる認定です。