インビザライン矯正の治療期間とリテーナーの必要性とは?治療の流れも解説

▼目次

透明で目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」は、見た目への配慮から、近年多くの方に検討されています。しかし、いざ始めようと思ったとき、「どのくらいの期間がかかるのか」「治療が終わった後に何か必要な装置があるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。特に、マウスピース矯正治療の流れやその後のケアについて気になる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、インビザラインによる矯正治療の期間や、治療後に必要となるリテーナーについて、さらにスムーズに治療を進めるための工夫についても解説します。

1.インビザライン矯正の平均的な治療期間とは

インビザライン矯正の治療期間は、患者さん一人ひとりの歯並びや治療の目的によって異なりますが、ある程度の目安は存在します。

<治療期間の目安>

①平均的な期間

インビザラインによる矯正治療の一般的な期間は、1年〜2年半程度です。これは軽度の歯列不正であれば1年未満で終わることもありますが、噛み合わせの調整が必要な中等度以上のケースでは2年以上かかることもあります。

②治療内容の違いによる差

前歯のみの部分矯正や、見た目の改善を目的とした軽度の治療では比較的短期間で済みます。一方、奥歯の移動や上下の噛み合わせの改善まで行う全体矯正では時間がかかる傾向にあります。

③歯の動きやすさの個人差

年齢や骨の柔軟性によって歯の動きやすさには個人差があります。一般的に若年層ほど歯が動きやすい傾向があり、比較的短期間で治療が進みやすいとされています。

<マウスピースの装着時間>

治療期間に大きく影響する要素の一つが、マウスピースの「装着時間」です。推奨される1日20~22時間以上の装着を守れない場合、治療が長引くリスクがあります。

<定期的な歯科医院でのチェック>

歯科医師による定期的なチェックとマウスピースの交換がスムーズに行われることで、予定通りの期間内に治療が終わる可能性が高くなります。

治療期間は見た目だけでなく、機能的な改善をどの程度目指すかによっても変わってきます。あらかじめ歯科医師としっかりと治療計画を立てることが重要です。

2. インビザライン矯正の治療期間を短くするためにできること

インビザラインによる矯正治療の期間を少しでも短縮したいと考える方も多いですが、そのためには患者さん自身の協力が不可欠です。

①装着時間を厳守する

インビザライン矯正のマウスピースは、1日20〜22時間の装着が基本です。食事や歯磨きの時以外は、常に装着することが重要です。装着時間が足りないと歯の動きが遅れ、予定よりも治療期間が延びる可能性があります。

②口腔内の清潔を保つ

口腔内の清掃が不十分だと、むし歯や歯周病のリスクが高まり、一時的に治療を中断しなければならないこともあります。矯正中は特に丁寧な歯磨きとフロスの使用が必要です。

③マウスピースの管理を徹底する

変形や紛失を防ぐために、マウスピースの保管には注意が必要です。紛失した場合は、次のステップに進めなくなり、治療が滞ります。

④定期的な受診を欠かさない

治療計画に沿ってマウスピースを順次交換していくため、通院はスケジュール通りに行うことが大切です。受診を先延ばしにすると、その分だけ治療期間も長くなってしまいます。

治療期間を短くするには、日々の意識と行動の積み重ねが鍵となります。歯科医師の指示を守りながら、患者さん自身が治療に取り組む姿勢が求められます。

3. リテーナーとは?矯正後に装着する理由と注意点

インビザラインによる矯正治療が終了して矯正装置を外した後、必要になるのが「リテーナー(保定装置)」です。矯正が終わったらすぐにすべてが終了するわけではなく、リテーナーによる「保定期間」が始まります。

①リテーナーの役割

矯正で動かした歯は、すぐにはその場所に安定しません。歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」を起こす性質があるため、それを防ぐためにリテーナーを装着する必要があります。保定期間は、歯の周囲の骨や歯ぐきが新しい位置に適応するための大切な時間です。

➁リテーナーの種類

リテーナーには大きく分けて2つのタイプがあります。取り外し可能な「マウスピース型」と、歯の裏側に接着する「固定式」です。マウスピース型は衛生管理がしやすく見た目にも影響しにくいですが、装着を忘れがちな方には不向きです。固定式は常時装着されるため後戻りのリスクが低いものの、歯磨きが難しくなります。

➂装着期間の目安

保定期間は、少なくとも1〜2年間が目安とされます。ただし、歯が動きやすい方や、矯正前の歯並びが大きく乱れていた方は、より長期間の装着が必要になる場合もあります。保定を怠ると、せっかく整えた歯並びが変化する可能性があるため、医師の指示に従いしっかりと装着することが重要です。

④リテーナー装着時の注意点

マウスピース型のリテーナーは、熱によって変形する可能性があるため、熱湯で洗浄しないように注意が必要です。また、食事中は外し、専用のケースで保管しましょう。固定式の場合は、フロスを通すのに工夫が必要なので、歯科医院での指導を受けましょう。

⑤定期検診の継続

リテーナーの使用中も、定期的に歯科医院で状態を確認してもらうことが大切です。装置の破損や口腔内の変化を早期に発見し、適切な対応を可能とします。

リテーナーの装着は、矯正治療後の歯並びを安定させるために重要なステップです。治療成果を長く維持するためにも、装着期間や管理方法を守るようにしましょう。

4. 荏田ファミリー歯科・矯正歯科の矯正治療の特徴

①通いやすく、続けやすい診療体制・矯正をしながらの治療や予防も対応

荏田ファミリー歯科・矯正歯科は、東急田園都市線「江田駅」東口から徒歩7分。駐車場は8台分完備。青葉区・都筑区はもちろん、横浜市内や都内などにお住まいの方がお仕事や学校などで忙しい方でも通いやすいよう、土曜はもちろん、日曜も診療、オンラインでも矯正相談を受け付けております(夜間なども対応可能)。ベビーカーや車イスをご利用の方も安心して通院いただけるよう、院内はバリアフリー設計です。矯正しながらの治療や矯正治療中にできる限り虫歯にならないよう予防歯科的治療にも力を入れています。

②丁寧なカウンセリングと精密な診査

矯正治療は長期間にわたるため、不安や疑問をしっかり解消したうえで治療に臨んでいただけるよう、治療前のカウンセリングを重視しています。必要に応じてCTや口腔内スキャナーなどの機器を用いて、歯や顎の状態を詳細に確認し、治療内容・期間・費用について丁寧にご説明いたします。

③さまざまな矯正方法に対応

当院では、目立ちにくいマウスピース型矯正装置(インビザライン・エンジェルアライナー)をはじめ、ワイヤー矯正、部分矯正、小児矯正向けのプレオルソなど、複数の選択肢をご用意しています。患者さんのご希望やライフスタイルに応じて、適切な矯正プランをご提案いたします。

歯並びや噛み合わせのお悩みは年齢を問わずご相談いただけます。
まずは初回カウンセリングにて、お口の状態を確認し、治療の選択肢をご案内いたします。矯正治療に関する疑問や不安にも丁寧にお応えしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

▼インビザライン矯正について詳しくはこちら

透明なマウスピース矯正とは

まとめ

インビザラインによる矯正治療は、見た目の目立ちにくさなどにより検討されている治療法です。治療期間は個人差があるものの、1年〜2年半が一般的で、計画通りに進めるためには日々の装着やセルフケアが欠かせません。治療後のリテーナー装着も歯並びを安定させるために必要です。

横浜市青葉区・都筑区でインビザライン矯正についてお悩みの方は荏田ファミリー歯科・矯正歯科までお問い合わせください。

 

監修:荏田ファミリー歯科・矯正歯科 院長 八幡 誠
経歴:

鹿児島大学卒業
新潟大学大学院にて歯学博士(歯科矯正学)取得

取得資格:

インビザライン プラチナエリート ドクター
※インビザラインでの症例数が年間101~150症例のドクターにのみ与えられる認定です。

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